企業

株式会社蔵元 代表取締役

前田 良子氏

事例:元祖旭川らーめん一蔵

ハラールやベジタリアンのことについてよく聞かれることがあったため、調味料などハラール等の対応をしたところ、売り上げが伸びてきました。

My trigger

当店自慢のしょうゆらーめんをハラールの方達にも味わってもらいたい!

『ミシュランガイド北海道2012特別版』に紹介されたことで、海外客が増えました。そうした中、フードダイバーシティ対応を求めるニーズを感じ、しっかりと対応したいと考えるようになりました。

プロフィール

当店は1989(平成2年)創業で、道産小麦100%でつくる自家製中細のちぢれ麺と鮭ぶしから出汁をとったしょうゆらーめんが看板料理です。

抱えていた課題

旭川市でも増えていたインバウンドや在住外国人のお客様にもご来店いただくには、どうしたらよいかわからりませんでした。それまでも注文の際にしばしばハラールやベジタリアンについて聞かれることがありましたが、英語ができないため、何をどうすればいいのかわかりませんでした。

解決方法

情報開示メソッドで、まずはハラール対応、その後ベジタリアン、ヴィーガンという順番で対応しました。

Before:フードダイバーシティ対応する前

旭川市はラーメン激戦区で、老舗店も少なくありません。ハラールメニューをつくるために、対応前に使っていた、醤油、スープ、麺、チャーシューそれぞれを見直すことから始めました。

フードダイバーシティ対応の流れ

After:フードダイバーシティ対応した後

オホーツク醤油ラーメンを皮切りにハラール対応したことで、売上は対応前よりも15%アップしました。旅行者だけでなく在住者のリピーターも増えています。ラーメンが大好評でしたので、次は餃子をハラール対応しました。道産小麦を使った自家製の皮にハラールチキンを合わせました。ラーメンとセットでよく売れています。ベジタリアン・ヴィーガンの方も食べられるように作った「ベジポタラーメン」も人気メニューとなりましたが、今では一般の日本人のお客さまにも人気のメニューとなりました。ハラールもベジタリアンも専用メニューを作ったわけでなく、一般の日本人の方「も」、食にルールを持った方「も」食べられるメニューを作ったことで、オペレーション的にも無理なく対応することができました。

ウィズ/アフターコロナとその先を見据えて

ムスリム旅行者にもっと来ていただこうと、旭川の雪まつりで「雪のモスク」として礼拝所をつくりました。これは世界中で話題になり、大変大きな反響となりました。その流れで旭川市の有志を中心に「北海道フードダイバーシティ協議会」を設立、ウイズ/アフターコロナを見据えてエリア全域で盛り上げていきたいと思っています。

フードダイバーシティ対応のご相談

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